突然ですが、小学生の頃の後悔を公開します。
それは小学5年生の頃だったと思う。あれ、6年生だったかな。まあどっちでもいいや。
小学生時代。それは私が一番輝いていた時代。多くの友達に恵まれ、学校では友達と絵を描いたりドッジボールをしながらいつも笑っていて、学校が終わると児童館で遊戯王をしたりドッジボールをしたり……何より勉強をしなくてもテストで満点が取れる。いやあ、素晴らしいですね。
まあそんな懐古をする記事ではないのです。後悔をしてしまっているのだから。どうでもいいけど、「こうかい」って色々な同音異義語があって楽しいですよね。後悔、公開、航海、公海、更改……。普段くだらない言葉遊びをしている人間は、やはり同音異義語に敏感なものです。中学受験で国語の漢字問題の対策の一環で「感心、関心、寒心」「公園、講演、後援」「行進、更新、交信、後進」などの同音異義語を勉強しましたが、当時の勉強が今の私を形成していると思います。中学受験経験者はダジャレがお好き。
まあそんなダジャレについての記事ではないのです。本題に入りましょう。Aというクラスメートがいました。彼は1年生の時から遊んでいた親友です。ぽっちゃりで明るい性格で、少しいじられキャラのような感じでした。
きっかけはAに対する誰かのいじりでした。私は最初から話に入っていた訳ではないので詳しくは分かりませんが、おそらくこのような話だったのでしょう。
A「親友とうんぬん」
誰か「え、お前に親友とかいたの?(からかい)」
A「当たり前だろ!」
誰か「Aがそう思ってるだけじゃねーの?」
A「そんなことないよ!」
誰か「じゃあ聞いてみろよ!」
A「なあ三木!」
私「ん?」
A「俺たち親友だよな?」
「俺たち親友だよな」。小説などにおいてこのフレーズは面倒ごとが発生するフラグでしかありませんが、今回の台詞は彼の純粋な気持ちの表れ。彼は1番の親友として、真っ先に僕をあてにしてくれたのです。嬉しいですね。ここは期待に応えて「もちろん、親友だよ」と…………
この時私は、小学生にありがちな、独り善がりな思い込みによる過ちを犯してしまうのです。
何があったか。簡単に言うと、模範解答を口に出す直前に、本で読んだある話を思い出してしまいました。
(細部までは覚えていないのでご容赦ください)
女「離れ離れになるなんて悲しいわ」
男「長く会えなくなるけど、たまには思い出してくれよな」
女「いいえ、思い出したりなんてしないわ」
男「えっ……」
女「だって、一時だって忘れることなんかないんだもの」
いい話ですよね。「思い出したりなんてしない」と一度相手を否定してから、「一時だって忘れることなんかない」のだからとそれ以上の言葉で相手を幸せにする。下げて上げる。小っ恥ずかしいドラマじみたやりとりですが、子供の頃の私は大人の会話として憧れていたものでした。
今回においての感動的な展開は、
「親友だよな!」
「ううん」
「えっ」
「だって、大親友だろ??」
「み、三木〜〜(大号泣)」これだ、
これしかない。
A「俺たち親友だよな!」
私「ううん」
A「えっ……」
皆「ほら〜〜wwwwwwww」
やっちまった
上げるタイミングを見計らっている私
悲しそうな顔をしているA
周りの笑い声
周りの笑い声
笑い声
嘲る意味での笑い声って、強い力を持っていますよね。例え小さな笑い方でも、笑われた相手は深く傷ついてしまう。それを周りの人達から大声で出されたものだから、いや、それを引き起こしたのは自分なのだから、それを覚悟した上でするべきだったのに。
恥ずかしくなっちゃったんです。
ただ思いついたからというだけの、私のいたずら心の勢いは途絶えてしまいました。
A「俺たち親友だよな!」
私「ううん」
A「えっ……」
皆「ほらーwwwwwwwwww」
私「あっ、その、、、、、
友達だよ」
どうして「親友じゃなくて友達だよ」と言ってしまったんでしょうね。「ごめん!嘘嘘!親友だよ親友!」と言ってあげることもできたのに。きっと一度「ううん」と言ってしまったからには、取り消すことはプライドが許さなかったのでしょう。しかしそれにしても、「友達だよ」というくらいなら「大親友だよ」ということもできたのではないでしょうか。
まあ、もちろんこんなことで壊れる友情じゃないので、この後も卒業まで仲良く遊んでいましたよ?ほんとだよ?
ただ、喧嘩もせずずっと楽しく遊んでいたからこそ、この一件が未だに心残りなんです。
Aくん、ごめんね。